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SCジョンソン社はエコセンターと共に、ルワンダのマラリア撲滅運動を行う女性起業家を支援する

40億人以上が世界の発展途上国の低所得階層(「ピラミッドの底辺」または「BOP」とも呼ばれる))を占めており、1年を1,500ドル未満で生活しています。これらの家族は生活必需品や基本サービスが十分に手に入らず、清潔な水を探すといった基本的なことでも日々困難に直面しています。
 
当社はファミリーカンパニーとして、この現実に心を痛めぜひ支援したいと考えています。SCジョンソン社はこれらのコミュニティを20年近く支援し続け、生活水準を上げてより良い生活の質を実現するチャンスを提供できるよう、持続可能なビジネスモデルの開発に取り組んでいます。 
 
2017年、当社はルワンダで新たな試験的プログラムを立ち上げました。これは、教育情報、マラリア撲滅の一助となる手頃な価格の蚊よけ防虫剤、およびその他製品やサービスを、ほぼ行きわたっていない家族に提供するという女性起業家の活動支援を目的とするものです。

 

エコセンターのコミュニティキオスクが教育と資源を提供

エコセンタープログラムの一環としてコカ・コーラ社、ソーラーキオスク社、ルワンダ家庭健康協会と協力し、安全な飲み水、公衆衛生、太陽エネルギー、無線通信を各家庭に提供しています。また、マラリアや蚊が媒介するその他の病気がBOPの家族にとって大きな健康上のリスクとなっているため、蚊刺予防は最重要課題です。
 
エコセンターはモジュール式小売店の形態をとっており、蚊よけローションのオフ!、蚊取り線香のベイゴン、靴クリームのキーウィなどの生活必需品の販売を行う女性スタッフによって運営されています。またエコセンターは、コミュニティの集会所および事業を始める起業家が集まる場所としても活用されています。
 
ルワンダ家庭健康協会の支援により、このキオスクの運営者はデモンストレーションや製品のサンプル配布を通じて、マラリア教育に焦点を当てたコミュニケーションキャンペーンを実施しています。蚊よけローションや蚊取り線香が販売され、現地で欠落しているマラリア予防や蚊が媒介するその他の病気対策に貢献します。 

エコセンターで販売されるSCジョンソン社の蚊よけローション
エコセンターは女性スタッフによって運営され、スタッフの上昇志向を育むとともに、コミュニティに価値ある製品やサービスを提供します。

欠落を埋める:起業家を育成しながら病気を予防する

防虫剤は厄介な蚊を避けるための1つの手段にすぎないと考える人もいますが、世界の地域によっては、蚊はマラリアのような生命を脅かす病気をもたらす可能性があります。 
 
当社の虫よけ製品をこのような地方のコミュニティ(多くはBOPが集中する地域)に広く届けることで、蚊が媒介するマラリアの罹患率を減少させることが狙いです。研究*では、蚊刺されが33%減少することでマラリア発症が60%抑制できるという相関関係が示されています。
 
「SCジョンソン社の虫よけ製品投入により、ルワンダのコミュニティにプラスの影響が与えられたことをこの目で確認しています」とルワンダ家庭健康協会のエグゼクティブ・ディレクター、ワンデラ・ギアナ・マナセ氏は語ります。「私たちはSCジョンソン社と共に、この地域のマラリア予防における大きな欠落を埋めるよう取り組み続けます」 
 
「私たちは行動変化を促すコミュニケーションを喜んで推進していきます」と引き続き同氏は語ります。「製品だけでなく、就寝前も就寝中も虫よけが必要であることを市民へ伝える教育も併せて届けることが大切です」
ルワンダのこの新たな試験的プログラムを通して、当社は女性起業家を支援する新たなビジネスモデルに積極的に関与し、同時に手頃な価格の製品と病気の予防に関する教育を提供していきます。

SCジョンソン社会長兼CEO、フィスク・ジョンソン

社会的責任およびコミュニティの健康に関する長年の約束

BOPコミュニティに対する当社の取り組みは今に始まったことではありません。10年以上にわたって、当社はBOP家庭の生活向上を支援し、蚊が媒介する病気を最小化するべく取り組んできました。 
 
ルワンダでの6年間にわたるイニシアチブでは、収入の増加と生活水準の引き上げのための努力の一環として、除虫菊の栽培農家が収穫量と農作物の質を向上できるよう支援してきました。
 
その他の取り組みでは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団との協力など、蚊が媒介する病気の予防研究に焦点を当てています。
 
エコセンターなどの新しい継続的なイニシアチブを通し、当社はコミュニティに力を与え世界中の家族の生活をより良いものにするという約束を常に果たし続けています。 
 
*SCジョンソン社の蚊取り線香の有効性について記された『熱帯医学と衛生に関する米国のジャーナル』より。