SCジョンソン社とPlastic Bankは、来年、インドネシアで8つのリサイクルセンターを開設します。現地の廃棄物を回収した人は、回収したプラスチックをセンターに持ち込むと、そこでデジタルトークンと交換できます。革新的なブロックチェーン技術を使って必要な商品やサービスを購入するためにトークンを利用でき、これにより紛失や盗難のリスクが軽減されます。
「インドネシアにとって、SCジョンソン社とのパートナーシップのような提携事業は初めてです。これは、貧困の中で暮らす人々により多くの機会を創出するとともに、廃棄物回収者は、彼らにとって重要な誇りを持つことができるようになります」とPlastic Bankの創立者兼CEOデービッド・カッツは指摘し、さらに以下のように続けます。「SCジョンソン社は、インドネシアでこのようなプログラムを大規模に展開する最初のCPG会社です。これにより、貧困水準を下回る生活を送る地元の人々を含め、広範な社会経済層の人々に利益がもたらされるでしょう。」
インドネシアでは、2,800万人以上の人々が貧困レベルを下回る生活水準に置かれており、彼らは、こうした規模をもつプログラムから非常に大きな利益を得ることができます。各センターは、年間最低100トンのプラスチックに対応でき、地元にいる何百人もの回収者に機会を提供するものと予想されます。なおセンターの対応量は、将来そのレベルを超える可能性もあります。最初のセンターは10月28日にバリで正式にオープンし、2019年5月までには、すべてのセンターが稼働開始する予定です。
このプログラムは、他の国にも拡大することが可能なもので、海に流入するプラスチックを低減するうえで役立ちます。それは、継続的なリサイクル用インフラの建設および、必要なリソースへのアクセスを強化することを通して、地元の廃棄物回収者に対し、廃棄物との闘いに参加するようインセンティブを与えることで実現されるものです。さらにプログラムでは、地元コミュニティを対象に、拡大するプラスチック汚染の脅威と、地元におけるリサイクルの機会に関する教育を行います。
「当社は、革新的なリサイクルおよび回収プログラムを通じて、当社が世界に送り出しているのと同じ量のプラスチックを回収できるよう支援したいと考えています。これにより、私たちは環境への影響を相殺すると同時に、過度のプラスチック汚染に悩むコミュニティにも良い影響を与えることができるのです」とジョンソンは語ります。
SCジョンソン社は長年にわたり環境保護に注力し、10年以上の間、プラスチック製品のサステナビリティと循環性の改善に取り組んできました。今日SCジョンソン社は「新プラスチック経済グローバル・コミットメント」に基づき、自社のプラスチック・フットプリントを削減するとともに、プラスチック製品の再使用とリサイクルを促進するための一連の取り組みを発表します。
SCジョンソン社のプラスチック汚染対応への取り組みおよび、プラスチック循環型経済の推進支援に関する活動の詳細については、www.scjohnson.com/plasticをご覧ください。
Plastic Bankについて
Plastic Bankについて
Plastic Bankは、海洋プラスチックの流入を食い止め、グローバルなリサイクルエコシステムを通して貧困を緩和するために、世界が結集するプラットフォームです。
Plastic Bankは、世界の貧困者を対象に、プラスチック廃棄物を通貨に交換するコンビニエンスストアとしての役割を果たします。このリサイクルエコシステムは、ソーシャル・プラスチック® の販売と使用を通して、世界の大企業によって維持されています。100万人以上の支持者が、企業に対しPlastic Bankとソーシャル・プラスチック® をサポートするよう要請しています。さらに、当社の再生ソーシャル・プラスチック® を使用することにより、個人と企業は共に、自分達のプラスチック・フットプリントをオフセットすることができます。世界の貧困を緩和すると同時に、プラスチックを海に流入させるには価値が大き過ぎるものにするために、こうやって世界を一体化させるのです。
Plastic Bankは、海洋プラスチックを阻止する唯一の方法は、その価値をできるだけ多く回収者の手に移行させることによって、プラスチックの価値を明らかにすることだと気付きました。ソーシャル・プラスチック® とは、回収者にプレミアムを提供する、Plastic Bankが検証したプラスチックを指します。プレミアムは、Plastic Bankリワードと呼ばれます。
これらのリワードは、Plastic Bankのアプリを使って配布され認証されます。このアプリは、ブロックチェーン技術を使用して、世界規模に拡大可能な社会インパクトを実現するうえで最も安全かつ信頼できる方法を提供するものです。ソーシャル・プラスチック® エコシステムを通して回収されたすべてのプラスチックは、保管、リサイクルされ、先見の明がある企業が新しいプラスチックの代わりに製造で使用するために販売されます。
Plastic Bankは、全世界にあるリサイクルを実施するコミュニティにおいて、大規模で持続可能なプレミアムを提供することを目指しています。これが、私たちが海洋プラスチックを阻止する方法です。企業によるソーシャル・プラスチック® 購入および/またはオフセットのインセンティブからより多くのプレミアムが生み出されるほど、より迅速に新しい地域がPlastic Bankリワードを受け取る資格を得られるようになります。
SCジョンソン社の概要
SCジョンソン社の概要
SCジョンソン社は、イノベーション、高品質の製品、卓越した職場環境、および長期的な環境や事業を行っているコミュニティへの取り組みに全力を尽くしている、ファミリーカンパニーです。米国に拠点を置くSCジョンソン社は、家庭用洗剤製品や、保存容器・バッグ、消臭・芳香剤、虫よけ、靴用製品ほか、業務用製品を扱う世界有数の大手メーカーです。米国内外で、有名なブランドであるグレード®、キーウィ®、OFF!®、プレッジ®、レイド®、スクラビングバブル®、シャウト®、WINDEX®、ジップロック®を販売する他、米国外ではオータン®、ベイゴン®、BRISE®、カビキラー®、KLEAR®、ミスターマッスル®、RIDSECT® などのブランドを販売しています。132年の歴史を持つ当社は、売上高100億ドルを生み、世界中に約13,000人の従業員を抱え、事実上、世界各国で製品を販売しています。www.scjohnson.com
¹ World Economic Forum, Ellen MacArthur Foundation and McKinsey & Company, The New Plastics Economy — Rethinking the future of plastics (2016, http://www.ellenmacarthurfoundation.org/publications).
² Ocean Conservancy and McKinsey Center for Business and Environment, Stemming the Tide: Land-based strategies for a plastic-free ocean (2015, https://oceanconservancy.org/wp-content/uploads/2017/04/full-report-stemming-the.pdf)
³ Indonesia pledges $1bn a year to curb ocean waste, The Guardian (https://www.theguardian.com/environment/the-coral-triangle/2017/mar/02/indonesia-pledges-us1-billion-a-year-to-curb-ocean-waste)