Fortaleza Hallを目にした瞬間、この建物の印象的なデザインが、衝撃となり伝わってくることでしょう。カーブを描く巨大なガラスでできたファサードのなかに、広間の中央で宙を舞うCarnaúbaが透けて見えます。1998年にサム・ジョンソンがウィスコンシン州のラシーンからブラジルのフォルタレザまで飛んだ、シルコスキーS-38型機のレプリカです。
レプリカの下には、ラシーンからフォルタレザまでの旅路をたどったモザイク地図が広がり、壁にはブラジルヤシの森林が壁画として、エッチングでコンクリートに刻まれています。地面の地図は、持続可能性に配慮して調達した4種類の木材を、8センチ大のピースに分割し、そのピースを19,200個つなぎ合わせて作られています。壁画には、743平方メートルにわたる白地のプレキャストコンクリートの上に、ブラジルヤシのラスタライズされた画像が描かれています。画像は、1930年代後半から1940年代前半にかけて撮影された写真をもとに再現しています。
ブラジルの環境音をとじこめたサウンドスケープを耳にすれば、まるでその場所に立っているかのような臨場感です。草木や動物、道端の喧騒、野生の生き物すべてが相まったユニークなサウンド体験を、ご訪問の時間帯にマッチした音とともにお楽しみいただけます。また館内には、パトリック・ブランがデザインした垂直庭園のなかでも最初の常設作品のひとつが設置されています。幅15メートル、高さ5メートルの緑の壁には、生きた植物が79種類、合計で2,500株もの植物が植えられています。