SCジョンソン社では、世界中のご家族の暮らしをより良くするために長年取り組んできました。1937年以来、当社は、税引き前利益の5%を慈善事業に寄付しています。20年前に、私たちは世界でも最も弱い立場にある方々の支援にいっそう力を入れ始めました。
私たちはまず、「ピラミッドの底辺」または「BOP」として知られる、世界の経済ピラミッドの底辺にいる40億人の方々のために、生活水準を高め、より良い生活の質のための機会を提供するにはどのような支援ができるか検討しました。
さらに近年では、蚊が媒介する病気の予防に特に重点を置き、より多くの活動を行っています。会長兼CEOであるフィスク・ジョンソンは次のように語っています。「昆虫が媒介する病気は、世界中の家族に深刻な脅威を与えています。私たちはこれからも家族の健康を守るお手伝いができるよう、昆虫研究のリーダーシップを担うことに専心してまいります」
これはペルーのベレンに住む主婦アンナの子供たちの1人です。彼女の家は、親戚や友人たちによって寄付されたトタン板とベニヤ板でできています。
この家族の所持品の多くは寄付、贈り物、または回収物です。アンナの夫、ジェイコブは労働者で、収入は低く賃金は一定していません。彼の収入は食べ物、衣服、少数の家財道具を買うのに十分ですが、その他にはあまり残りません。
ベレンはイタヤ川沿いに位置しています。水位が増すと、それは蚊の季節到来の合図です。常に蚊に刺されることや、子供たちがデング熱にかかるのではないかという恐怖で、アンナは夜あまり眠ることができません。長女が出血性デング熱にかかった時、地元の診療所の看護師たちは、子供たちのベッドの下で蚊取り線香を焚いて、床を漂白剤とガソリンで清掃するように勧めました。
医療従事者は、デング熱の症例を記録し、家庭に蚊帳について教えるため、蚊の季節のはじめにベレンを訪れます。アンナは、蚊帳は効果的であるものの、湿度の高い雨季にその下で眠るのは耐え難いと信じています。
「暑すぎて、蚊帳の下では眠れません。蚊帳の外で眠れば、蚊に生きたまま食べられてしまうでしょう。いずれにせよ、眠れません」と、彼女は言います。
学習:アンナや彼女の家族のような人々と一緒に時間を過ごすことにより、利用可能で価格が手頃なだけではなく、彼女の暮らしにシームレスにフィットし、彼女の優先順位に沿って生活をより良くするソリューションを提供するためのニーズがはっきりとわかります。
アクション:この課題に取り組むために、私たちはビル&メリンダ・ゲイツ財団のような団体とともに人間中心のアプローチをとり、当社のエンドユーザーの優先事項、暮らしぶり、彼らにとって本当に重要なことを真に理解するために、彼らの生活に浸ります。
私たちが学び続けていることをすべて活用して、SCジョンソン社のBOPプログラムは、次の戦略的原則を通して、マラリアのような蚊が媒介する病気に対する継続的な進歩を促進することを目指しています。